詩の賞

詩集におくられる文学賞、受賞作品についてまとめています。

第26回萩原朔太郎賞|2018年(平成30年)

受賞

中本道代 『接吻』

2018年(平成30年)7月、思潮社

広島での幼少期、父母の記憶、戦争の傷痕、何世代もの夢。長い時間を包含し、生けるものたちの愛と痛みを見つめる。10年ぶりの新詩集。

思潮社ホームページより

f:id:hisakawa-n:20191010194327j:plain

中本道代 『接吻』

中本道代(なかもと・みちよ)さんの詩集が刊行されるのは10年ぶりとのこと。10年前に発表された詩集『花と死王』(思潮社 、2008年)は第18回丸山豊記念現代詩賞を受賞しています。また2012年には「現代詩文庫197」として『中本道代詩集』(思潮社、2012年)が出版されています。『接吻』の紹介には「広島での幼少期」とあるように、広島県で生まれ育ったようです。

1949年広島県佐伯郡(現広島市在伯区)に生まれる。五歳のころ広島市に転居。広島女学院中学・高校を経て京都大学文学部哲学科卒業(美学美術史専攻)。1985年第2回現代詩ラ・メール新人賞受賞。『花と死王』(2008年、第18回丸山豊記念現代詩賞)などがある。「Urtra Bards(ユルトラ・バルズ)」「オレンジ」同人

e-honホームページより

中本さんも受賞したラ・メール新人賞は、女性のための季刊詩誌『現代詩ラ・メール』でおくられていた賞です。『現代詩ラ・メール』は新川和江さんと吉原幸子さんのふたりを編集人として創刊され、1983年から1988年にかけては思潮社より、1988年から1993年までは書肆水族館より発行されていました。 そのほとんどの号で企画されていた「吉原幸子との対談」では、岸田今日子田辺聖子瀬戸内寂聴戸川純俵万智やまだ紫など、さまざまな分野で活躍する女性を迎えました。

中本さんが参加している同人誌「Ultra Bards(ユルトラ・バルズ)」は、世田谷区の「七月堂 古書部」で取り扱いがありました。「詩とエッセイで構成される」というこの同人誌には、中本さんと同じくラ・メール新人賞を受賞した國峰照子さんも参加しています。

また、季刊総合文芸誌『抒情文芸 第170号』(2019年)では、「前線インタビュー:中本道代」と題して中本さんのインタビューが掲載されています。

 

選考委員
佐々木幹郎建畠晢松浦寿輝三浦雅士吉増剛造

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

接吻 [ 中本道代 ]
価格:2640円(税込、送料無料) (2019/10/12時点)

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

中本道代詩集 (現代詩文庫) [ 中本道代 ]
価格:1281円(税込、送料無料) (2019/10/12時点)