詩の賞

詩集におくられる文学賞、受賞作品についてまとめています。

第49回高見順賞|2019年(平成31年)

受賞

時里二郎 『名井島』

2018年(平成30年)9月、思潮社

 用済みになった人形やアンドロイドが余生を送るサナトリウムの島。過去―未来を貫いて、精妙にスタイルを変容させながら、多層的に織り上げられた、言語の島をめぐる探究の地誌。

思潮社ホームページより

 

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時里二郎 『名井島』

第49回高見順賞だけでなく、第70回読売文学賞(詩歌俳句賞)も受賞している本書。解説をみるに、SF的設定を盛り込んだ内容のようです。さて、著者の時里二郎(ときざと・じろう)さんはどのような方なのでしょうか。

詩人。1952年兵庫県加西市出身。同志社大学文学部卒。郷里で高校教師。杜高等学校教諭。

はてなキーワードより

 学校で教師をしつつ、詩作に励んでいることがわかります。第37回現代詩人賞を受賞した斎藤貢さんも同じような経歴の持ち主です。

そんな時里さんの受賞歴を紹介します。

1991年に『星痕を巡る七つの異文』で富田砕花賞、1996年に『ジパング』で晩翠賞、2004年に『翅の伝記』で現代詩人賞を受賞。

BookBangより

思潮社からの刊行はジパング』(思潮社、1995年)に次いで今回が二度目。過去には、『星痕を巡る七つの異文』(書肆山田、1991年)『翅の伝記』(書肆山田、2003年)『石目』(書肆山田、2013年)と書肆山田からの出版が目立ちます。『石目』は、第44回高見順賞、第5回鮎川信夫賞、第32回現代詩花椿賞、第22回萩原朔太郎賞の候補作となっていました。またこのほかにも、兵庫県芸術奨励賞、姫路市芸術文化賞などを受賞しています。

選考委員
天沢退二郎伊藤比呂美小池昌代高橋睦郎松浦寿輝

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